社友のお便り

昭和31年（1956年）入社のメンバー80人で結成された「若葉会」は、50年記念、傘寿記念、60年記念と歴史を重ね、今年で結成後61年を迎えました。いつの頃からか、毎年4月2日の入社式の思い出の日に、本社隣のＫＫＲホテル東京に集うようになり、今年も全員が83才以上という超高齢化集団と化した「若葉会」の生き残り17人が元気な顔を揃えました。

肺気腫のため24時間酸素ボンベを引いて歩かねばならない中川克さん、膝の痛みから一度は杖を引いていたのに、4年がかりで体重を10キロ減らし、歩行訓練で遂に杖を捨てることが出来た根本省吾さん、5つの病院の世話になっているという悲鳴を挙げている水崎巌さん、皆さん笑顔ではあるけれども一人一人が何らかの障害、病歴を持っているのは自然の成り行きです。近況報告は結局は殆どの方が自らの或いは配偶者の健康問題に話題が集中してしまったのはやむを得ない仕儀でありました。

他方昆虫採集に夢中だった少年時代の趣味を今もって保持し、「[ファーブルの写真集]　昆虫」と「ファーブル博物記①　荒らし屋たち」という2冊の翻訳を出版している山内了一さん、シェークスピア全巻を原文で読み切った小松義人さん、囲碁に磨きをかけて今では対局相手の心理まで読めるようになったという岡嶋泰生さん、その人と竜虎の争いを続けている松永茂岐さん、一人になってもとゴルフに熱中している奥村鉱一郎さん等々生き生きと老後の人生を謳歌している人も数多く居られることは嬉しい限りです。

昨年は副島勲、村上晃、福田善亘、小川恭延の4人の畏友を失いましたが、一同まだまだ余生を存分に楽しんで生きたいと願っての愉快なひと時でありました。